会頭挨拶

第37回臨床皮膚科医会総会・臨床学術大会
会頭 早川 道郎

(皮フ科早川クリニック)

第37回日本臨床皮膚科医会総会・臨床学術大会を東京ブロックで開催することになり誠に光栄に存じます。今回は、過去の第16回(楠俊雄先生)、第26回(大路昌孝先生)日臨皮総会をともに行った豊富な経験と実績をもつ理事と新進気鋭の若い理事とともに、「総会を東京でやろう。」との強い気持ちで、チーム一丸となって準備を進めてきました。

ロゴマーク:
ロゴマークとして、東京の2つのタワーを選びました。1958年にできた東京タワー(333m)は戦後復興のシンボルで、その聳え立つ姿は人々に夢と希望、勇気を与えてきました。その後50年、電波塔の必要性から2012年に東京タワーの高さを大きく上回る東京スカイツリー(634m)が完成しました。その間、東京は高層どころか超高層のビルが乱立する都市に変貌し続けています。その中で、この2つのタワーは、今昔の大きなシンボルになっています。

テーマ:「美しき皮膚への道」
皮膚は、外界と自己に挟まれた数ミリにも満たない厚さのものですが、その構造は繊細で、精巧で、損傷を受けても再生するものです。その正体が解明される度に、幾度も驚かずにはいられません。そのような皮膚を、「美しい」と表現させていただきました。また、皮膚は加齢とともに年相応の変化をしていきます。しかし、いつの時代でも、外見的に、「美しく」ありたいと誰もが願っています。このように、「病気」「美容」など幅広い領域を受け持つ皮膚科学は、ここ30年ほどで驚異的な進歩をしてきましたが未だ多くの未解決の問題を残し、今後、そのメカニズムを解明し、探究し続けなければなりません、その皮膚への取り組む姿勢を「道」とさせていただきました。

時代の後押しもあり、皮膚科を希望する医師が、世界的に増える傾向で、魅力ある科への変身?は喜ばしいことです。そして、日本では、健康ブームの高まりで、国民の皮膚への関心が一段と強くなっています。一方、一人医師が多い診療所や病院では多忙な日常診療の傍ら、医療を取り巻く複雑な諸問題をも自ら解決しながら人々の期待に答えていかねばなりません。同時に、いままで培った知識や、「皮膚科の診る眼」を維持しながら、研鑽し続けねばなりません。

東京都皮膚科医会では、「明日からの診療に役立つ」を標語として掲げ、講演会などを通じて先生方のバックアップに努めております。この学会も、その延長線上にあることから、必ずや参加する先生方の診療にお役に立つことと思います。特別講演では、我々の生活を、いや世界を一変させている、「新型コロナウイルス感染症COVID-19」について、国立国際医療研究センター国際感染症センター長の大曲貴夫先生にご講演いただきます。

9月現在、コロナは、未だ予断を許さない状態であります。このまま終息し、予定通りの会場で先生方をお迎えできることを期待しております。しかし、長引く可能性も否定できず変更を余儀なくせざるをえない状態になるかもしれませんが、先生方皆さまのご参加を心よりお待ち申し上げております。

令和2年9月