カントン包茎について
包茎には主に3つの種類があり、各々で適切な治療法は異なります。そのため、包茎治療を受けるにあたっては、ご自身が自覚している症状がどの種類に該当するものなのかを把握することが重要です。
カントン包茎は3種類ある包茎のなかで最も緊急性が高く、可能な限り早く適切な治療を行う必要があります。そのためにも、カントン包茎の特性や主な治療法とその流れなどを知っておくことが大切です。
カントン包茎とは
カントン包茎とは最も緊急性が高い状態の包茎であり、漢字では「嵌頓(かんとん)」と表記されます。
「嵌頓」とは“嵌まり込んだ”状態を指し、包皮を剥いて亀頭を露出させると包皮の口の部分が亀頭の下に嵌まり込んでしまう状態をさします。嵌まり込んだままにしておくと、亀頭への血流障害が生じ、後遺症が残る事態に陥ることもあります。
カントン包茎は包皮を剥いて亀頭を露出することができるので、仮性包茎の一種とする考え方もあります。事実、患者さまの中にはご自身では仮性包茎と思っていたが、測定の結果嵌頓包茎だった事例も散見されます。
このことからカントン包茎は早急な治療が推奨されており、実際に治療を受けるにあたっては、患者さま自身が以下の主なタイプや症状、治療の必要性や生活への影響などの基本知識を身につけておくことが必要です。
主なタイプ・症状
カントン包茎は、主に以下の2つのタイプに分けられます。
ひとつ目のタイプは、「勃起していない時は包皮を比較的スムーズに剥けるタイプ」です。このタイプのカントン包茎では非勃起時には亀頭を露出させることが比較的容易ですが、勃起時に剥くことができなかったり、剥くことはできても、包皮口によって締めつけられる感覚が生じたり、痛みを伴ったりする場合があります。その結果、勃起時にはスムーズに包皮を剥くことができない状態です。
ふたつ目のタイプは「勃起していない時でも包皮をスムーズに剥けないタイプ」で、陰茎が勃起していない状態でも、包皮をスムーズに剥くことが難しいと感じることが多くなります。そのため、亀頭を露出させるためには少し無理をして包皮をめくる必要があり、この行為により強い締めつけ感や痛みが生じる場合が少なくありません。
カントン包茎はこれらの特徴を持つ2つのタイプに大別されますが、その具体的な症状や度合いは個人差があります。そのため、自身の症状がどちらのタイプに該当するのかは自己判断をせず、医師の判断に委ねることが大切です。
治療の必要性と生活への影響
カントン包茎では陰茎の太さが変わるとき(特に勃起時)に包皮が適切に伸びないため、亀頭が締めつけられてしまう可能性があります。そして、亀頭を露出させてから勃起すると、この締めつけにより亀頭の血液循環が妨げられ、血行不良を引き起こすことも珍しくありません。
幼少期にこの症状を自覚することは少ないですが、特に思春期以降に陰茎のサイズが大きくなると、この問題の影響は顕著になります。とりわけ非勃起時であっても亀頭を露出させる動作は困難になり、無理やり行うと、痛みや裂傷のリスクが高まり、さらに重篤な状況では亀頭下に包皮口が嵌まり込むことで、亀頭下部が異常に腫れ、皮が正常な位置に戻らなくなる可能性も否定できません。最悪のケースとして、亀頭の壊死、つまり組織が死んでしまう危険もあり、性的機能が損なわれるといった後遺症を引き起こすことも予測されるため、日常生活や精神面にも影響を及ぼす可能性があります。
これらのリスクを考慮するとカントン包茎は、他の包茎タイプと比較しても極めて治療が必要な症状であるといえるため、早期の対応が大切です。適切な治療を受けることで、将来的な健康リスクや生活の質への悪影響を避けられる可能性があります。
カントン包茎の治療法
他の種類の包茎と比較して重篤性の高いカントン包茎では、早急な治療が必要です。それに加え、カントン包茎では、そのリスクや具体的な症状を考慮した適切な方法による治療を行うことも欠かせません。これらのことを踏まえると、カントン包茎治療を受ける際には、以下の2種類の治療法について知っておくことも大切です。
3次元精密作図デザイン
3次元精密作図デザインはカントン包茎治療における先進的な方法のひとつで、この治療法は陰茎の具体的な特徴や状態に基づいて、極めて精密な手術計画を立てるという点が大きな特徴です。
治療を開始する前には陰茎の長さや太さ、皮膚の厚み、そして包皮の狭窄の程度や余剰部分などを正確に測定し、これらの詳細なデータをもとに、手術での縫合部となる亀頭直下の環状溝と呼ばれる皺を中心に、ミリ単位での精密な3次元デザインを実施します。
また、この方法は外科手術を伴いますが、入念に計画されたデザインのもとで手術が進行するため、その結果として手術後の仕上がりが非常にきれいになることがメリットです。
亀頭直下埋没Vカット法
「亀頭直下埋没Vカット法」は3次元精密作図デザインを行なった上で、余分な包皮を精密に切除し、その後縫合する、カントン包茎治療の先進的な手法のひとつです。具体的には余剰となる包皮の部分を切除する際、そのラインが亀頭の直下の環状溝に沿うように3次元精密作図デザインすることで、縫合時に傷跡を亀頭の下の自然なしわの部分に隠すことができ、その結果、外見上の傷跡が非常に目立ちにくくなります。さらにこの治療法には、裏筋の包皮小帯の部分をV字型に形成する手法が組み込まれており、この特殊な切除形状により、包皮小帯の立体的な構造を維持したままより精確な縫合で自然に仕上げることが可能です。
また、包皮の先端部分が狭まっている状態を「狭窄」と呼び、この狭窄の程度が大きいのがカントン包茎の特徴のひとつですが、このような狭窄部分の問題を解決するために、亀頭直下埋没Vカット法を用いる際には「嵌頓部狭窄解除」も同時に行われる場合があります。この解除手術は切除する予定の包皮範囲内で実施されるため、全体の仕上がりは亀頭直下埋没Vカット法に基づくものと変わらず、同様にきれいな仕上がりを得られることがメリットです。
カントン包茎治療の流れ
多くの場合、カントン包茎治療では手術を行う必要があるため、症状を改善するためにはある程度の期間が必要になります。そのため、実際に治療を受ける際には、カントン包茎治療ならではの全体の大まかな流れを把握しておくことも大切です。一般的にカントン包茎治療は以下の基本的な流れで実施します。
来院予約
まずは来院予約を入れる必要がありますが、それに先駆けてメールやLINEなどで症状や不安な点などについて相談をしておくと安心です。当院では無料にて相談を承っていますので、どのような細かなお悩み、ご質問でもお気軽にご相談ください。
相談を通じて不安や疑問を解消できたら、来院予約を入れましょう。最初の来院時にはカウンセリングなどを行うため、十分な時間を確保できる日時を指定することを推奨します。当院では全曜日で予約を受け付けていますので、都合のよい日をご指定ください。また、予約はメール、LINEだけでなく電話で行うことも可能です。
受付
続いて予約した日時にご来院ください。当日は予約いただいた時間までに受付を済ませていただくことで、スムーズな診察が可能です。当院は個室制を採用しており、受付後は個室へご案内いたします。また、受付で対応をするスタッフをはじめ、医師や看護師も含めた全員が男性である点も当院の大きな特徴のひとつです。
カウンセリング
カウンセリングはカントン包茎治療の流れのなかでも非常に重要なステップになります。カウンセリングでは患者さまの具体的なお悩みやご要望をお伺いし、最適な治療法をご提案いたしますのでご安心ください。
カウンセリングの次のステップは、専門医による診察です。患部の具体的な状態や程度をしっかりと診断したうえで、患者さまのご要望や予算に応じた具体的な治療法を決定し、その詳細を丁寧かつわかりやすくご説明いたします。
当院ではカウンセリングと診療において無理な売り込みをすることは一切ございません。そのため、安心して治療に臨むことが可能です。
費用の支払い
カウンセリングと診療を通じて治療法が決定されると費用も明確になります。そのため、次のステップでは治療の正式な申し込みと費用支払いの手続き、および手術同意書の記入が必要です。
これらの点に関して、当院のポリシーでは費用の透明性を重視しており、治療前に全ての費用について十分に理解し、納得した上での支払いをお願いしております。治療が完了したあとで追加の治療費を請求するようなことは当院では絶対に行いません。
また、お支払いに関する手段も柔軟に対応しています。現金のほかJCB、VISA、MASTER、AMEXの主要なクレジットカードやデビットカードなどが使用可能です。さらに銀行振込や月額3,000円から始められる医療分割もご利用いただけます。お支払いに関するご希望や疑問があれば、どんなことでもご相談ください。
カントン包茎手術の施術
治療費の支払いが完了すると、治療の段階に入ります。当院での治療は安全と品質を最優先にして行いますので、他のクリニックと比較すると治療期間は若干長めの設定です。
カントン包茎治療では手術時の痛みを心配される方も少なくありません。この点に関して当院では効果的な麻酔を使用し、不安や痛みを最小限に抑えながら治療を行います。この麻酔の効果により、痛みを感じることなく手術を受けることが可能です。
また、術後に予期しない痛みや不快感が生じた際に使用できる痛み止め薬の処方も行っています。このほか、当院のカントン包茎手術は全て日帰り治療となっており、手術後はすぐにご帰宅いただくことが可能です。
アフターケア
当院ではカントン包茎手術を受けていただいた患者さまを対象としたアフターケアとして、無料再診察制度をご用意しております。患部の違和感や術後に生じた精神的な問題などを解消するため、再診料は無料で行いますので、ご安心ください。また、アフターケア窓口もご用意しておりますので、術後に不安や悩みなどが生じた際には電話、メール、LINEにてご相談いただけます。
カントン包茎治療の費用
カントン包茎治療を受ける際には、大まかな費用相場を把握しておくことも大切です。当院ではカントン包茎治療において主に以下の3つの手術を行っています。各々の費用は以下の通りです。
- カントン包茎手術の術式
- 治療費用
- 亀頭直下埋没法 基本切除
- 99,000円
- 亀頭直下埋没法 精密切除
- 220,000円
- 亀頭直下埋没法 特別切除
- 330,000円
なお、診察カウンセリングは無料であり、治療費は手術費用・麻酔代・術後処方薬代・再診アフターケア費用を含む税込みの金額になります。治療費は事前の診察カウンセリングで確定し、追加変更はありません。不要な治療は勧められず、糸の変更も費用に影響しませんのでご安心ください。
診察の結果により、治療できない場合があります。当院では公的保険適用外の自由診療となっており、未成年の方は治療を受けられません。
クリニックのカントン包茎治療の特徴
カントン包茎治療の基本的な行い方や方針は多くのクリニックにおいて共通していますが、より詳細な治療法や患者さまへのケアなどの点においては、クリニックごとに違いがあります。このことから、カントン包茎治療を受ける際にはこれらの点に関してクリニックごとの違いを把握し、よく比較することが大切です。また、当院のカントン包茎治療には以下のような特徴があります。
予備麻酔は不要
当院におけるカントン包茎治療の特徴のひとつが、熟練した専門医による局所麻酔です。局所麻酔は痛みの神経の少ない箇所に注射されるので、予備麻酔や事前麻酔と呼ばれるスプレーやクリーム、フィルムを用いた麻酔は不要です。これらの麻酔を推しているクリニックも散見されますが、これらの麻酔は皮膚の浅いところまでしか効果を及ぼさないため、針を刺すときの「チクッ」とする痛みを軽減できますが、麻酔液が入ってくる痛みは軽減できません。また、皮膚に対しては少なくとも30分以上、十分に効かせるには60分程度必要であるにも関わらず、数分しか待たずに麻酔注射を行い、「事前麻酔したからこの程度の痛みで済んだ」と発言するクリニックがあると聞いていますのでご注意ください。
抜糸がいらない吸収糸と要抜糸のナイロン糸が選べる
当院のカントン包茎治療では、「吸収糸」と「ナイロン糸」という2つの異なる縫合材料からお好きなほうを選択いただくことが可能です。
吸収糸は体内の部分が溶けて吸収され、皮膚の外側にある結び目が自然に脱落します。通常、この吸収糸は5~6週間の間に徐々に溶け、糸は自然に取れていきます。一方、ナイロン糸は抜糸のために来院が必要となるものの、最短で3週間で抜糸可能なため、治療期間が短く済みます。また、早く糸が取れることで糸跡が残りにくく、手術跡がより目立ちにくくなります。
そのため、当院ではナイロン糸を選ぶ患者さまの方が多いです。
無料のアフターケア
MSクリニックでは、カントン包茎治療を受ける患者さまの安心とサポートを第一に考えておりますので、ご安心ください。手術後のフォローアップにも注力しており、その大きな特徴として「無料のアフターケア」が挙げられ、治療後に不安や疑問、または何らかの問題が生じた際に、迅速に対応できる体制を整えております。
まず、手術後に疑問点や不安が生じた場合、専任のスタッフが対応する「術後電話相談」サービスが利用でき、自宅にいながらでも気軽に専門家のアドバイスや解説を受けることが可能です。
また、手術後にお渡しする痛み止めが足りなくなった場合に追加処方いたします。
さらに何らかの理由で再度クリニックの受診が必要と感じた際、再診料は無料で受けることが可能な「無料再診制度」も提供しておりますので、患者さまは治療の結果や経過に安心して向き合うことが可能です。
まとめ
カントン包茎は最も重症度の高い包茎であり、早急かつ丁寧な治療が必要になります。基本的な治療法や方針は多くのクリニックにおいて共通しますが、詳細な施術やオプション、アフターフォローの内容などについては違いがあるため、クリニック選びについてもこだわって検討することが大切です。
当院ではカントン包茎治療に関しても安全性・確実性の高い施術を行っています。初回カウンセリングは無料でご利用いただけますので、ぜひ一度ご相談ください。
カントン包茎治療を自由診療で受けるとどんなメリットがある?
カントン包茎の治療を検討したほうがよい年齢は?
カントン包茎治療を受けないと陰茎が壊死してしまう?
カントン包茎は自然治癒することがある?
<他の人はこちらも質問>
締め付け感などの自覚症状がない場合はカントン包茎治療を受けなくても問題ない?
自覚症状がない場合でもカントン包茎は治療の必要性があります。医療機関にご相談ください。
カントン包茎治療では何センチ程度の傷跡がつく?
ペニスの太さによって違いがありますが、陰茎に一周切除ラインができます。
陰茎を切らないカントン包茎治療法はある?
カントン包茎の場合は切らずに治す事はできません。